日常生活の中でリスクに関わる好ましくない判断や行動をしてしまうことはないでしょうか。たいして危なくないことに無用な心配をしたり、不要な対策にお金を使ったり、逆に後になって危なさに気づいたり、防げた事故に遭ってしまったりすることなどです。これは個人にとって望ましくありませんし、誤った判断が大きくなると社会全体にとっても望ましくありません。リスクコミュニケーションと言われる行政や企業と市民の話し合いの場では、リスクの考え方そのものが分からないために話がかみ合わずお互いの理解が進まないこともあります。
リスクはある、ないで分けられるものではなく、大きさがあります。何のリスクを考えているかを明確にして、リスクの大きさを考えると判断や行動の役に立ちます。他の人の考えを理解することにも役立ちます。ところが日本の学校教育課程ではこの「リスク」の考え方をほとんど教えていません。そのためリスクの考え方を多くの人が使わないことは当然のことかもしれません。 そこでリスク教育研究会では、リスクの考え方を広めて社会に役立てることを目的に、わかりやすい「リスク」の教育プログラムの制作と普及を行っています。リスクで考える習慣が広まることで、個人や社会で無用な心配や危ないことが減り、より安全で安心な幸せな社会に向かう一助になることを願っています。
◆アクティビティ集を作成しました。
◆リスクリテラシー尺度を作りました。
◆講演会を開催しました。